このページでは、「早期リタイアを目指すべき理由を教えて欲しい」という質問に回答します。
最初に回答を端的に申し上げますと、以下のような理由により、早期に引退したい方に加え、今は早期の引退に関心のない方にも、早期リタイアを目指す事をお勧めします。
早期リタイアを目指すべき理由は、以下のようなものです。
まず、定年延長や年金制度の改定などにより、自然に引退出来る時期は、想像されているよりも先となる可能性があります。しかし、その年齢まで体調が万全とは限りません。また、将来、仕事以外に打ち込みたいものが見つかるかもしれませんし、職場環境が変わり、仕事を続ける事が難しくなる可能性もあります。ですから、「定年まで問題なく働けるはず」という考え方にはリスクがあります。そして、仮に定年まで働いたとしても、老後の生活資金が用意できるとは限りません。また、引退後に生活資金が枯渇してしまう可能性もあります。ですから、「定年まで働けば、問題なく引退できるはず」という考え方にもリスクがあります。早期リタイアの準備は、このような様々なリスクへの対応策となります。早期リタイアの準備が完了していれば、好きな時に引退する事が可能ですし、老後資金の解決にも繋がるからです。このような理由により、早期に引退したい方に加え、今は早期の引退に関心のない方にも、早期リタイアを目指す事をお勧めします。
早期リタイアを目指すべき理由①:引退出来る年齢上昇への対応
定年の年齢は上がり続けています。一般的な会社員の方の場合、一昔前は55歳~60歳が定年の年齢でした。しかし、今は65歳です(現在、一般的な年金受給開始は65歳からであり、企業には少なくとも65歳までの雇用が義務づけられています)。
そして、十分な年金受給額を確保する事を考えると、実質的な引退時期が70歳~75歳になってしまうケースも増えています(現在、企業には70歳までの雇用に関する努力義務があり、また、公的年金の受給額を最大まで増やす為には、75歳まで受給開始を繰り下げる必要があります)。
それどころか、75歳になっても、年金だけでは生活が成り立たず、引退できないケースすらあります。
このような事情により、早期リタイアの準備によって目指す「引退の時期」は、昔とは大きく変わっています。昔の早期リタイアは、40代~50代前半での引退を目指すものでした。しかし、今、早期リタイアで引退を目指す時期は、人によって本当に様々です(もちろん、今でも40代~50代前半で引退する為の早期リタイアを目指している方も多くいらっしゃいます)。
そして、自分の将来の事は解りません。例えば、年齢を重ねる中で、昔は想像もしていなかったような「体の不調」を感じ始める方は少なくありません。ですから、今は引退する必要性を感じていなかったとしても、引退したくなった時に引退できるような準備が出来ていると安心なのです。
早期リタイアを目指すべき理由②:将来の仕事環境の変化への準備
また、将来、「仕事以外に打ち込みたい事」が見つかる可能性もあります。その場合、引退する準備が出来ていれば、すぐに仕事を離れる事が出来ます。しかし、引退する準備が出来ていない場合、その活動の為に割ける時間は、かなり制限される事になるでしょう。
また、職場の問題で思い通りの勤務が出来なくなる事もあります。人事異動や会社が買収されてしまい、職場環境が大きく変わってしまう事は珍しい事ではありません。会社が倒産してしまい、働き続ける事が出来なくなってしまう事すらあります。そして、その際、うまく転職が出来るとは限りません。一般的には、年齢を重ねると、転職は難しくなります。
ですから、自分には、今は想像もしていない将来が訪れる可能性もあると考え、それに向けた準備をしておくと安心なのです。
早期リタイアを目指すべき理由③:老後の生活不安への対応
定年まで勤め上げ、退職後に十分な貯蓄があったとしても、老後の生活が安泰とは限りません。
公的年金だけで生活費が賄える事は少ないため、老後は貯蓄を取り崩しながらの生活となる事が一般的です。しかし、昨今は「長寿化」が進みました。この為、貯蓄を取り崩しながらの生活では、途中で資金が底をつき、老後の生活が破綻してしまうリスクがあるのです。
そのような「引退後の生活資金の枯渇」を防ぐためには、引退後の収支が悪化しない体制を構築する必要があります。しかし、引退後の収支が悪化しない体制を築く為には一定の時間が必要であり、引退後や引退間際に急いで準備をしようとすると、失敗してしまうリスクが高まります。
やはり、老後の生活を破綻から守る為には、早い時期から時間をかけて、「引退後の準備」を進めておいた方が安心なのです。
早期リタイアを目指すべき理由
このように、引退を取り巻く環境は、昔とは大きく変わっています。そして、人生を歩んでいく上で、「気をつけなければならない点」が多く生まれています。
早期リタイアの準備は、これら多くの問題点への解決策となります。早期リタイアの準備さえ終了していれば、好きな時期に引退する事が可能ですし、その後の生活資金の問題の解決にも繋がります。これが、早期に引退したい方に加え、今は早期の引退に関心のない方にも、早期リタイアの準備をお勧めする理由です。
なお、しっかりとした準備プランの立案・実行さえ出来れば、早期リタイアの実現は十分に可能です。間違った準備で失敗してしまう方を無くす為、当センターでは早期リタイアに関する支援を提供しています。ぜひ、ご活用下さい。