このページでは、「早期リタイアするのは難しいですか？」という質問に回答します。
最初に回答を端的に申し上げますと、以下のような理由により、早期リタイアの難易度を高いと考える必要はありません。
早期リタイアの難易度については、以下のようにお考え下さい。
早期リタイアの準備には、「準備プランの立案」と「準備プランの実行」という2つの段階があります。この中で難易度が高いのは、「準備プランの立案」です。しかし、この段階で行うべき作業は短期間で完了しますし、専門家の支援を少し受ければ、問題なく完了させる事が可能です。そして、「準備プランの立案」さえ完了してしまえば、「準備プランの実行」の難易度は高くありません。ですから、一部の作業について専門家の支援を受ける前提があれば、早期リタイアの難易度は決して高くありません。
早期リタイアの為の2つの準備段階
早期リタイアの準備には、「準備プランの立案」と「準備プランの実行」という2つの段階があります。
前者の「準備プランの立案」という段階は、「どのような準備を行えば、自分は早期リタイアを実現させる事が出来るのか」という事を考える段階です。
後者の「準備プランの実行」という段階は、「準備プランの立案」の後に来る段階であり、「既に作成されている準備プランにもとづき、準備を進めていく」という段階です。
この2つの段階で求められる作業は大きく異なります。この為、早期リタイアの難易度を考える上では、この2つの段階を区別して考える必要があります。
段階によって難易度が異なる早期リタイアの準備
まず、「準備プランの立案」の段階では、早期リタイアを目指す人の情報を分析し、その人が実行可能なプランを立案する必要があります。
そして、これらの作業を完了させる為には、リタイアに関する様々な専門知識が必要となります。また、適切なプランを導き出す為には、経験も必要となります。この為、一般の方が「準備プランの立案」を適切に行う難易度は、かなり高いと言えます。
これに対し、「準備プランの実行」の段階で求められる作業は、既に作成されているプランを定期的に見直しながら、準備を着々と進めるだけです。この為、難易度は高くありません。
ですから、早期リタイアの準備には難易度の異なる2つの段階があり、「準備プランの立案」の難易度は高いが、「準備プランの実行」の難易度は高くない、と理解するべきなのです。
早期リタイアの難易度に影響を与える要因
なお、早期リタイアの具体的な難易度は、その人が抱える事情によって大きく異なります。
ただし、早期リタイアの難易度について、多くの方は間違った理解をされています。
例えば、「早期リタイアを目指す人の所得によって、早期リタイアを目指す難易度は大きく変わる」という理解をされている方は多いのですが、これは誤解です。
実際には、一定以上の年収があれば、難易度はあまり変わりません。それよりも、勤務先が加入している制度など、一般の方があまり意識しないような要素の方が、難易度には大きな影響があります。
ですから、その人の事情を具体的に分析する事なく、早期リタイアの難易度を決めつけるような事はするべきではありません。
早期リタイアの難易度をどう考えるべきか
そもそも、早期リタイアを目指す人が難易度を意識する必要は、ほとんどありません。
なぜならば、早期リタイアの準備を専門家の支援を全く受けずに行うのは難しく、多くの方は、何らかのかたちで専門家の支援を受ける事になるからです。
そして、適切な専門家の支援を少し受ければ、難易度の高い「準備プランの立案」の段階は問題なく終わり、難易度が低く、一人で進めて行く事も十分に可能な「準備プランの実行」の段階に移行します。
ですから、一部の作業について専門家の支援を受ける前提があれば、早期リタイアの難易度は決して高くないのです。
しっかりとした準備プランの立案・実行さえ出来れば、早期リタイアを実現させる事は十分に可能です。相談する専門家がいらっしゃらない場合には、当センターが提供する支援の活用をご検討下さい。